『イマゴオリィイ家』の奇妙なブログ

アフェリエイトじゃないです。一緒にしないでください。

辰年なのは日本だけじゃね?

まんせー

あけおめ。

バッタバタ。

もうほんとに

バタつきやばいよ

年末年始どうみんな。

バタついてる?

そこらへんが俺とみんなが違うところだよね。

バタつき。

"辰巳下がり"とはかけ離れた年始一発目の景気いいブログを目指して

今年もまあなんとなく元気にやっていけたらとおもいます。

挨拶はほどほどに本題に。

 

1.イースターエッグ

日本が古来から大事にしてる干支は一歩外に出れば、

おめでたいとされてる牛や羊はブロック肉に見えていて、

ネズミやウサギはパレードをしていて、

犬と猿はステゴロ、

蛇はインド人に、馬は武豊に操られて、

鳥飛んでて、猪は土掘ってて、虎や辰はスカジャンや素行の悪いやつらの身体に彫られてる。

ただの生物としてしか見てないものを今年も12でワンセットの周期できめられている。

日本は商売と何かを結びつけるのがとても上手だったのだろうと感じる。

今でさえ保存食のおせちをたべるのだから。

風習や言い伝えを"信じる"という言い方をするし、多分それを"日本教"と言われるのも無理のない話である。

そんな"干支"という文化のなかでも隠し要素がたくさんあって、

相性があったり、裏干支があったり

そういったゲーム内の隠し要素みたいなのがあって、

鬼門とか裏鬼門とか

肛門とか裏起毛みたいなものだという認識ですすむ。

ファミコンのゲームに↑↓←→BBABみたいなね

やれば裏ステージ連れてきますよと。

ある注文を頼んだお客様は裏カジノに連れて行かれるような。

HUNTER×HUNTERでハンター試験を受けるための最後の中華屋でのやり取りのように。

 

 

 

2."目から鱗が落ちるステーキ定食3人前"

 

学生の時に新宿の歌舞伎町に唯一ある喫茶店にある注文をしたひとは裏カジノに行けるという噂が広がっていた。

当時の私ももちろんのこと、気になっていた。

歌舞伎町というごった返した街に自然発生的に存在していたその喫茶店に行くことにした。

友人も2人連れて、学校終わりに向かう。

茶店はわかりやすい場所にあって、あっけない感じがした。

入ってすぐの席にはふたりの会社員がパソコンを広げていて、横文字が日本語の中に飛び交っていた。

なかは煌びやかな天井に木の机と椅子。

香ばしいコーヒーの匂いはどこでだってわかる。

街の汚さとのコントラストでオアシスのようにおもう。

 

「いらっしゃいませ。3名さまですね!

 おくのテーブル席へどうぞ。」

 

案内されて席はつき、すぐさまメニューを広げる。

 

「どれだまぢで」

 

「多くね?」

 

メニューはコーヒーだけでも20種類ある。

ソフトドリンクにスムージー、紅茶、アルコール

広げたA3サイズのメニューに目一杯に書かれたところを見て苦笑いがでる。

まさかここにアイスやホットで分かれていたら尚更。

ここにある文字だけを見ても埒が開かない。

 

「これじゃね?」

 

友人が指したメニューはバーボンだった。

 

「うっわー狙うねぇ」

 

「流石に?」

 

「飲まなくない?頼むのはいいけど」

 

「たしかに笑」

 

「これは?」

 

もう1人の友人が指したのはコーヒーゼリーだった。

 

「あーー、逆にね」

 

コーヒーゼリー"アイス"!」

 

「笑笑笑笑」

 

「絶対そお!"アイス"つき!」

 

「それだったらあのおっさんも裏カジノ行きだぜ」

 

真ん中の席でタバコをゆったりと燻らしている中年のおじさんが届いてすぐのコーヒーゼリーをアイスだけ先に食べている。

 

「たしかにな。」

 

「うーん…。」

 

ついてから5分が経った。

すると友人から一つ、この洞窟の先の光を見つけた。

 

「これさ、もしかしてここのメニューに載ってないんじゃない?」

 

「なるほどね。」

 

「たしかにここのメニューに載ってない可能性あるね」

 

「なんだろ…。たとえばさ"黒糖きな粉ラッテ"とかさ。」

 

「"黒糖きな粉ラッテ"!?!?!」

 

友人が店で1番高い声を出し笑う。

 

「笑いすぎ笑いすぎ」

 

「それやばいな。」

 

「絶対これでしょ笑」

 

「ぜったいそおだね」

 

「よし!決まり!店員さん呼んで!」

 

茶店のマスターがゆっくりと席に近づいてくる。

 

「ご注文お伺いいたしますね」

 

「あの!」

 

メニューにはない質問をするのにメニューをみる。

 

「ええと」

 

ゆっくりとわかりやすく説明するように注文をし始めた。

 

「なんかここにはないのですが、

 黒糖きな粉ラッテとか3つできますか?」

 

「黒糖きな粉ラッテ???!」

 

素っ頓狂な声が出て、すぐさま顔が険しくなる。

 

もしや、通じたのか。

これが裏カジノへ繋がる合言葉なのかもしれない。

その思いも束の間。

 

「かしこまりました。少しお時間いただきますね。」

 

茶店のマスターが中のスタッフに一声かけて急足で外へ出ていった。

 

「ほら!やっぱ裏カジノに連絡しにいったんだよ」

 

「やばいな」

 

「おれらこれで犯罪者だぞ」

 

そしてしばらくして

きな粉の袋を持ったマスターが帰ってきて、

急いで私たちのラッテを作り始めた。

カジノには行けなかったが、明らかに即興で作られた"黒糖きな粉ラッテ"は、喫茶店マスターのように優しい滑らかな味がした。

 

 

次は年始の特別号です

 

                   いじょ