『イマゴオリィイ家』の奇妙なブログ

アフェリエイトじゃないです。一緒にしないでください。

年末年始特大号! "フロアナイズドされた国" 韓国

1.街から本屋が消えた

 

21日にこの街から本屋が消える。

潰れるというよりは、消えてなくなるというのが正しい。

新しい地に住んで一年がすぎて、この街のスレ具合を見てるとどーも地元がまだ頑張っている地域なのだと思えるほど、

この街は終わっている。

本屋とは民度を表すとおもう。

地元にいる時は"ナミキ書店"という近所のおばあちゃんがやっている本屋があった。

"ナミキ"とよばれる本屋も一階は本屋で2階は文具が売っていて、レジ横には子供が喜ぶ駄菓子が売っていた。

茨城の小学校中学校の運動会では出店がでる。

わたあめやかき氷など割とちゃんと出店が出ていて、当日はいつもより校則など少し緩くなる。

そんなモラトリアムの中みんなでご飯を食べていた時に、友達が"JUMP"を読んでいた。

私は歯医者で読んだワンピースに心を打たれて、全巻集める途中だったため、興味はあった。

当時単行本を買い始めた時を今でも覚えているが、最新刊は48巻でオーズの表紙だった。

その単行本よりもっと先の話をしている"JUNP"に当時の言葉でいうと"チート"だという感覚をおぼえた。

そして次の日から"JUMP"を買い始めたのである。

その時の買った"JUMP"でいちご100%が最終回だった。

コンビニでは月曜に出るのだが、その友達が言った。

 

「金曜には"ナミキ"で買えるよ」

 

きっと違法である。

違法ではないとはいえ、ギリギリだったと思う。

そんなことをしていいと思えないし、みんな平気で買いに行くのを見て

"これはいけないことだ"

と言いながら、塾への途中で買って勉強そっちのけで"JUNP"をよんでいた。

そしてそれから毎週金曜日"ナミキ"に通い、たまに買うレジ横のきのこの山を買っていた。

年月が経つ。

"JUMP"を買わなくなったのはいつだったか。

スケットダンスの最終回を見れた。

姉どきも全部見れた。

ナルトも黒子のバスケバクマン

全部があの時の"ナミキ"からカルチャーが広がった。

そんな"ナミキ"も気づいたら潰れていた。

そして最寄りの本屋は"文教堂"に変わった。

"文教堂"がある街は大きな道路を超えた向こう側である。

そしてまたその街からも本屋が消えようとしている。

私は様々な街で消えていく本屋を"ナミキ"と重ねて、

JUMPをコンビニで買う時代にアンチテーゼを打ち出していこうとおもった。

 

 

 

 

 

 

2.フロアナイズドされた国 韓国

 

1月1日。年が明けるとともに旅立つことを決めたのは9月のこと。

全てを自分で決めて、チケットを取って海外へ行くことをふとやってみたくなったのだろう。

今年はとりあえず韓国というなんとなくで決めた旅行は最高に楽しかった。忘れられない年初めになれたので、記録していく。

朝は早くなかった。飛行機が事前に出発が遅れることを知らせてくれたからである。

ささっと準備をしてできるだけ少ない荷物でリュック一つにまとめて成田空港に向かう。

チェックインを難なく済ませて、日本食が恋しくならないようにラーメンをたべた。

これは後に使わないで過ごすことになるが、コンセントの変換プラグを買って、全ての準備を済ませて搭乗した。

 

韓国までは2時間ぐらいで機内で本を読んだり、

睡眠はほぼ取らずにきたため、少し寝た。

起きたらついていた。

そして実感はすぐにやってきた。

自分が今日本という国をでて、違う国にいるということに高揚感がズンズンとやってきた。

空港の外へ出て高まりきった気持ちが自然と口角をあげた。

そしてすぐに気づくのだが、

ここは"ニホンナイズドされた国"である。

 

 

韓国の電車の乗り方は日本とは同じようで違う。

まず、安いのと電子マネー化が進んでいるため日本でいうスイカみたいなものもある。

そして1番俺たちを苦しめたのがお金である。

大体10倍の桁でやり取りをしているのだが、100円すらも札で出てくるとテンパって訳がわからなくなる。

最後にはしっかり管理してピッタリ全額つかってかえることができたのだが、

とにかく電車でソウルに、そしてホテルのある明洞へ。

荷物を一旦ホテルに置くため、時間通りにチェックインを済ませる。

日蓮が来るため、今日のうちに大体の交通機関を把握しておくのと、

明洞をサラッと観光した。

明洞は"オオサカナイズドされた場所"だった。

 

 

まずそもそもの街全体がゴミだらけだった。

賑わいをみせる1番大きな通りでは、路上販売がずらーーーっとならび、そこに人が並ぶ。

食欲のそそられない匂いと店に並ぶ偽物の服の量とロゴの不自然なズレに嫌気がさしていた。

すると、前から日本語での会話が聞こえる。

声は男の声だった。

しかし、装いは足を出してヒールを履いていた。

そして顔を見た時につい声が出てしまった。

 

"鼻にプロテーゼされたオカマ"であった。

 

ダウンタイム中の顔から平然と日本語が出てきて、ケータイを顔の位置まで持ちあげている。

ビデオ通話している姿を見て、

自分が観光で来ているが、目的を持っている人を見て、蓮にすぐに連絡を入れた。

 

練り歩きは2時間は続き、夜ご飯を決めることを視野に入れながら周りを見る。

韓国語は全くわからない。

そしてマックでいいか!と決めたところで、

耳馴染みのあるセリフが聞こえる。

 

「トケイ❗️」

 

「ニセモノ❗️」

 

異国にいることからの違和感でつい振り返る。

そして振り返った人が日本人だとバレたんだとすぐ気づいた。

 

「マッチ棒❗️」

 

マッチ棒????

日本語色々あってマッチ棒?

1人でブツクサ笑いながらマックへ向かって行った。

 

マックではなんとか注文を済ませ

受け取った紙袋からは日本では絶対にしないにおいがした。

でも、食べれば全く気にならなくなって

期間限定のバーガーと人気のバーガーをたべた。

味はそこそこで、体調に変化はなかった。

 

 

2日目。

蓮を迎えにいく。

昨日来た道をただ戻るだけだが、来た時に見ることができなかった景色をみれた。

そして蓮を発見。

タバコ休憩を挟んですぐ電車に乗り、ホテルへ向かう。

私とは違い、蓮は行きたいところは少しチェックをしているため、何するかを相談しながら、年末年始何していたのかの話をしたり、前回の韓国旅行の話をしたりした。

ついて少したってから服の卸売がある東大門へむかった。

ビーニーを買って、ウエスタンバックみたいなのも買って、とにかく練り歩き。

そしてどこに行ってもおもう。

綺麗なのは表の通り沿いだけで、少し裏に進むと無理やり建てられた建物や家がひしめき合っていた。

明らかにおかしい。

上っ面だけちゃんとしてて、少し内に入れば日本では見れない途上国特有の景色だった。

日本は道がとても綺麗である。

それはいったいなぜだろうと考えさせられた。

 

韓国旅行本番は夜である。

弘大へむかう。

もちろん"クラブ"を見に行くために。

見て唖然。

ネオンが区画一個にひろがっている。

地面にはタバコの吸い殻が地面を白くしていた。

ここからの話はあまり覚えていないのだが、

なぜか女を取り合う流れになって

韓国男がすごいブチギレていて、

少しおちょくりたくなって、ちょっかいかけたら

自国の法の下、鍛えた体でタックルされた。

 

 

それが"兵役タックル"である。

 

喧嘩をしたが、最後には仲直りができた。

その女はもうそこにはいなくて、外で新しい男をたぶらかせていた。

そーゆーもんである。

 

そして私がケータイをなくして、見つかってすぐ帰ったのだと言われたが、

無事に帰れた安心感でスヤスヤと眠り、そのまま3日目が始まっていた。

 

 

起きて体を整える。

頭が重く、顔がパンパンになっている。

トイレにしばらく篭ってから今日の予定を考える。

服から昨日のフロアの匂いがする。

 

 

"フロアナイズドされていた"

 

 

3日目も同じ流れで蓮が見れていない明洞を観光。

電車で向かった先は忘れてしまったが、蓮がおすすめのメガネ屋さんに行くことになった。

メガネ屋さんはやってなかったのだが、隣のセレクトショップにはいる。

 

 

ここで"フロアナイズドされたサングラス"を買った。

 

 

蓮は最初お揃いで買うのを渋っていたが、今となってはすごい良かったと言っていた。

なぜそのサングラスを買ったかというと、

そう!まさしくフロアに向かうためである。

私は最後の日を梨泰院で過ごすことに決めて、

電車をのる。

電車を降りてすぐフロアの音がした。

重低音が駅に響き、若者が我先にと流れ込んでいく。

そしてまた2人とも区画一個がフロアになっている景色を見て興奮していた。

ここでもあんまり覚えていないのだが、また私が財布とケータイをなくしてカンナムに着き、

とんぼ返りで梨泰院にもどる。

そこでも全てを見つけて、知らない人のメガネも間違えて持ってきてしまうのだが、

酔っているため気づかない。

そしてタクシーで明洞にむかった。

ついてすぐ蓮が吐いていた。

マンキンで遊んだつけがここで出てくる。

ホテルになんとかついて

フロアナイズドされた服はそのまま脱ぎ捨て、

トイレから離れられなくなる。

お互い死に物狂いで吐き下して

なんとか就寝する。

 

翌日は午後1でフライトがある。

なんとか起床して今までないほどの気持ち悪さと脳みそが収縮する感覚にうろたえる。

体調の悪さに悶えながら搭乗に成功。

祖国に帰ってこれたのである。

 

帰ってすぐラーメンを食べ、家へ帰る。

体調は妙に悪い。内臓からの悲鳴が痛みになって現れていた。

韓国は次行くとしたら四年後とかがいいかなと思う。

一度見れば満足する地だけの観光だったためか、また見ようとは思わなかった。

クラブシーンフロアシーンに刺激受けて、

日本のクラブを少し見に渋谷に行ったりした。

文化と触れ合うことから逃げてはいけないと

知った韓国旅行でした。

          

 

             韓国旅行編  完

 

 

ps.写真現像したらあと載せしますね。